40代男性の未婚率はどのくらいか、ご存じでしょうか。
総務省「国勢調査」(2020年)によると、40〜44歳男性の未婚率は約3割前後。
つまり、40代男性のおよそ3人に1人は、その時点で結婚していない状態にあります。
この数字は、「珍しくない」という安心感を与えるかもしれません。
40代で独身でも、決して少数派ではない。
しかし一方で、この未婚率は“状態”を示す数字です。
「今結婚していない人の割合」であって、「これから結婚できる割合」を示すものではありません。
ここに、40代男性の婚活の難しさがあります。
40代で独身でいる理由は、大きく分けて二つです。
ひとつは、「結婚しない」という明確な選択。
仕事や自由な生活を優先し、子どもを持たない人生を選ぶ。これは尊重されるべき生き方です。
もうひとつは、「結婚したいけれど、できていない」という現実。
出会いが減った。
年齢差が広がった。
理想が固定化している。
決断が遅れている。
40代男性の未婚率が約3割という事実は、安心材料にもなりますが、同時に問いも投げかけます。
あなたは本当に「結婚しない」のか。
それとも、気づけば「できない状態」に近づいているのか。
40代は、遅い年齢ではありません。
しかし、“自然にどうにかなる年齢”でもありません。
この記事では、40代男性が結婚できる人とできない人に分かれる理由を整理します。
「しない選択」と「できない現実」は、似ているようでまったく違います。
その違いを、冷静に見ていきましょう。
①|40代男性の未婚率という“状態”の意味を正しく知る
まず最初に整理しておきたいのは、「未婚率」という言葉の意味です。
未婚率とは、ある年齢時点で結婚していない人の割合を指します。
ここで重要なのは、「一度も結婚したことがない人」だけを示す数字ではないという点です。未婚率には、離婚や死別などによって現在配偶者がいない人も含まれます。つまり、これは“現在の婚姻状態”を示す指標であり、生涯一度も結婚していない人の割合とは別の概念です。
総務省の国勢調査(2020年)によれば、40〜44歳男性の未婚率は約3割前後。
単純に言えば、40代男性の約3人に1人は、その時点で配偶者がいない状態にあります。
この数字をどう受け止めるかで、その後の行動は大きく変わります。
「まだ3割もいるから普通だ」と考えるのか。
「7割はすでに結婚している」と見るのか。
未婚率は、安心材料にもなれば、現在地を示す警告にもなります。
ここで冷静に考えたいのは、この数字が示しているのは“今”の状態であって、“これからどうなるか”を保証するものではないということです。
40代に入ると、婚活市場の構造は明確に変わります。
20代や30代前半では、初婚同士のマッチングが中心で、同世代で自然に出会い、自然に結婚する流れが一般的でした。しかし40代になると、
・初婚女性の割合は減る
・再婚希望者が増える
・子どもを望む場合、時間的制約が現実的になる
という変化が起きます。
つまり、「年齢だけ上がった30代」として扱われるわけではありません。市場の前提条件が変わるのです。
40代男性の婚活が難しいと言われるのは、年齢そのものが理由ではありません。
年齢に対する“認識の差”が原因です。
まだ若いと思っている人。
もう遅いと諦めている人。
今が最も現実的な勝負時だと理解している人。
この3タイプに分かれます。
実際に40代で結婚できる男性は、「自分がどの位置にいるのか」を客観的に理解しています。未婚率の数字を“安心”の材料にするのではなく、“現在地確認”に使っているのです。
もう一つ大切なのは、未婚率には再婚者も含まれるという点です。
40代で独身の男性は、必ずしも“結婚できなかった人”ではありません。過去に結婚していた人もいれば、家庭を持った経験のある人もいます。
だからこそ、40代男性の婚活は単純な競争ではありません。
経験値、人生設計、子ども観、経済設計――すべてが可視化されるステージに入ります。
未婚率3割という数字は、「まだチャンスがある」という意味でもあります。
しかし同時に、「何もしなければその3割に留まり続ける可能性がある」という現実も示しています。
40代は、遅い年齢ではありません。
けれど、無自覚でいられる年齢でもありません。
35歳前後が“分岐点”だと言われる理由については、こちらで詳しく解説しています。
▶ 35歳男性が婚活で分かれる理由|結婚する人・しない人の決定的な差
②|「結婚しない」と決めている40代男性は、実は強い
ここまで、未婚率という“状態”を整理してきました。
しかし、未婚であることがそのまま問題になるわけではありません。
まずはっきりさせておきたいのは、
「結婚しない」という選択は、否定されるものではないということです。
40代で結婚していない男性の中には、本当に結婚を望んでいない人もいます。
・子どもを持つことを望んでいない
・一人の時間や自由を大切にしたい
・仕事に人生の軸を置いている
・経済的責任を背負うことに価値を感じない
・他人と生活を共有することに魅力を感じない
こうした価値観は、決して未熟でも逃げでもありません。
むしろ、自分の人生観を明確に言語化できているという点で、非常に“強い”状態です。
強いというのは、婚活市場で有利という意味ではありません。
人生の選択に対して、迷いが少ないという意味です。
40代になると、曖昧な態度が一番苦しくなります。
「そのうち結婚するかも」
「いい人がいれば考える」
「まだ可能性はある」
こうした中間ポジションは、一見柔軟に見えて、実は最も不安定です。
本当に結婚しないと決めている人は、
・住宅ローン設計を一人基準で考えている
・老後資金の準備も単身前提
・子どもを持たない未来を受け入れている
・家族からのプレッシャーも処理している
つまり、“覚悟”がある。
ここが重要です。
40代で「しない」と言える人は、
未来を具体的に想像した上で決断しています。
たとえば、
・自分が70代になったときの生活
・病気になったときの支え
・親の介護
・兄弟姉妹との関係
それらを踏まえた上で「それでも結婚しない」と決めている。
これは、強い。
一方で、「できない」との違いはどこにあるのでしょうか。
違いは、“現実を直視しているかどうか”です。
結婚しないと決めている人は、
自分の年齢も市場の構造も理解しています。
しかし、できない状態の人は、
「まだ選べる立場にいる」と思い込んでいることがあります。
40代男性にありがちなのは、
・年齢差は関係ないと思っている
・子どもを望むなら若い女性と結婚できる前提でいる
・自分はまだ市場価値が高いと信じている
・周囲の既婚率を直視していない
これは悪意ではありません。
むしろ、若い頃の成功体験や社会的ポジションが、そのまま続くと思ってしまう自然な心理です。
しかし市場は変わります。
40代になると、女性側も“未来設計”を重視します。
・子どもを持つかどうか
・経済の安定性
・健康
・決断力
つまり、条件よりも“現実性”が問われるのです。
「結婚しない」と明確に決めている人は、この構造を理解したうえで市場に参加していません。
一方、「結婚したいけれど動いていない人」は、この構造を知らないまま“選べる側”に立っているつもりでいる。
ここに決定的な差があります。
繰り返しますが、結婚しない人生は否定されるものではありません。
ただし、それが本当に自分の意志による選択なのか。
「できない」という言葉を避けるための防衛なのか。
ここだけは、冷静に見つめる必要があります。
40代は、言い訳が効かなくなる年代です。
同時に、本気で動けばまだ間に合う年代でもあります。
③|「できない」と感じている40代男性に起きている心理
「結婚したい気持ちはある」
「でも、なかなかうまくいかない」
「気づけば40代になっていた」
この状態にいる男性は少なくありません。
問題は、能力がないことでも、魅力がないことでもありません。
多くの場合、“心理のズレ”が積み重なっています。
40代男性が「できない状態」に入りやすい心理には、いくつかの共通点があります。
1. まだ選べる側にいるという感覚
20代・30代前半でそれなりにモテた経験がある男性ほど、
「自分はまだ選べる立場にいる」と無意識に思っています。
仕事も安定している。
収入もそこそこある。
社会的立場もある。
だから、いざ本気になれば結婚できるはずだ、と。
しかし婚活市場では、「社会的成功」と「結婚市場価値」は必ずしも一致しません。
40代になると、女性側はより現実的に見ています。
・年齢差
・子ども設計
・健康
・生活スタイル
・価値観の柔軟性
“スペック”よりも、“これからどう生きる人か”が問われます。
ここに気づかないままだと、「なぜ選ばれないのか」が分からなくなります。
2. 条件が固定化している
40代男性の婚活で最も多いのが、条件の固定化です。
・年齢は〇歳まで
・初婚がいい
・子どもは欲しい
・共働き希望
・見た目もある程度ほしい
理想を持つことは悪くありません。
しかし問題は、「条件は増えるのに、自分の年齢だけが上がる」という現実です。
時間が経つほど、相手に求める条件は下げにくくなります。
なぜなら、自分の生活が完成しているからです。
生活リズム。
趣味。
価値観。
食の好み。
独身生活が長くなるほど、「自分の形」が固まります。
その状態で、「相手は合わせてくれる前提」で考えてしまうと、マッチングは難しくなります。
「様子見」が習慣になっていないか?
減点方式で婚活が止まる心理についてはこちらで詳しく解説しています。
▶ 減点方式が婚活を止める理由
3. 決断が遅くなる
40代男性は、仕事でも人生でも「慎重に考える癖」がついています。
これは本来、強みです。
しかし婚活においては、決断の遅さが命取りになります。
・もう少し様子を見よう
・他にも会ってみよう
・まだ焦らなくていい
この“余裕のポーズ”が、チャンスを逃します。
特に40代女性側は、時間をよりシビアに見ています。
迷っている間に、
決断の早い男性に選ばれていく。
ここで「運が悪い」と感じる人もいますが、実際にはスピードの差です。
ちなみに、40代女性の未婚率と現実もまた、男性とは違う構造を持っています。
▶ 40代女性の未婚率は約2割|それでも結婚できる人との違いとは?
4.本当は怖い
そして最も大きいのが、これです。
40代男性が「できない状態」にいる理由の奥には、
失敗への恐れがあります。
・今さら断られたくない
・プライドが傷つきたくない
・若い頃よりも結果が出なかったらどうしよう
・離婚のリスクが怖い
だから、本気にならない。
本気にならなければ、失敗ではない。
「本気を出せばできる」という余地を残せる。
しかし、それが一番危険です。
できない現実は、「能力不足」ではなく、「本気を出さないことで保っている安心感」から生まれることが多いのです。
ここで大切なのは、自分を責めることではありません。
ただ、問いかけることです。
自分は本当に「しない」のか。
それとも、「できない」と言いたくないだけなのか。
40代は、まだ十分に可能性がある年代です。
しかし、曖昧でいられる年代ではありません。
次では、40代でそれでも結婚できる男性の特徴を整理します。
違いは、能力でも年収でもありません。
“姿勢”です。
④|40代で結婚できる男性の共通点は「年齢」ではない
ここまで読んで、「やっぱり40代は不利なのか」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、実際の婚活現場で見る限り、40代で結婚する男性は決して少なくありません。
違いは、年齢ではありません。
年収でもありません。
学歴でもありません。
決定的な差は、姿勢です。
1.現実を受け入れる力がある
まず一つ目は、「現実を受け入れる力」です。
40代で結婚できる男性は、自分の現在地を正しく理解しています。
・自分の年齢
・市場の構造
・女性側の時間感覚
・子ども設計のタイムライン
これらを感情ではなく、事実として受け止めています。
年齢を言い訳にもしません。
年齢を過信もしません。
「今の自分なら、どんな未来設計が可能か」を具体的に考えています。
例えば、
もし42歳で結婚したら――
第一子は43〜44歳前後。
大学卒業は65歳前後。
住宅ローン完済は70代。
この計算を避けない。
この未来を具体的に考えられる男性は、女性から見て安心感があります。
なぜなら、女性が見ているのも“未来”だからです。
2.条件より関係性を優先できる
40代で結婚できる男性は、「条件の足し算」から離れています。
若い頃は、
・年齢
・見た目
・学歴
・家事能力
こうしたスペックに目が向きがちです。
しかし40代で結婚できる男性は、そこから一段階進んでいます。
重視しているのは、
・一緒にいて落ち着くか
・価値観が擦り合えるか
・衝突したときに話し合えるか
つまり、“生活可能性”です。
完成した独身生活を持っているからこそ、理想ではなく現実で判断します。
そして、自分も合わせる覚悟を持っています。
ここが非常に大きい。
3.決断が早い
40代で結婚できる男性の共通点は、決断が早いことです。
・いいと思ったら動く
・合わないと判断したら引く
・曖昧にしない
40代は、時間の重みを理解している年代です。
だから、「様子見」をしません。
特に女性側は、40代男性の決断力を見ています。
迷っている姿は、「覚悟がない」と映ります。
一方で、誠実に真剣に向き合う姿勢は、強い信頼につながります。
4.自分の弱さを隠さない
意外かもしれませんが、40代で結婚できる男性は、完璧ではありません。
むしろ、
・過去の失敗を認められる
・不安を言葉にできる
・分からないことを素直に聞ける
こうした“人間的な柔らかさ”を持っています。
40代になると、どうしても「強く見せる」方向に行きがちです。
しかし女性が安心するのは、強さよりも誠実さです。
弱さを隠し続ける男性は、どこか距離があります。
一方で、自分を理解し、受け入れている男性は、年齢以上に魅力的に映ります。
5.本気で動いている
そして最後に、これが一番重要です。
40代で結婚できる男性は、本気です。
なんとなく婚活しません。
・出会いの場を増やす
・第三者の意見を聞く
・プロフィールを改善する
・フィードバックを受け入れる
プライドより、結果を優先します。
ここが分岐点です。
「まだ選べる立場でいたい人」は、本気になれません。
「自分の人生を決めたい人」は、本気になります。
40代は、遅い年齢ではありません。
しかし、受け身でうまくいく年齢でもありません。
年齢が武器になるか、足かせになるか。
それは、姿勢で決まります。
さいごに…|結婚した方がいいと言いたいのではない。けれど、止まることだけは勧めない
ここまで読んで、「結婚した方がいいと言われているのか」と感じた方もいるかもしれません。
違います。
この記事で伝えたいのは、「結婚すべき」という話ではありません。
本当に結婚しないと決めている人は、何も間違っていません。
・子どもを望まない
・一人の人生を楽しむ
・責任を増やさない生き方を選ぶ
それは立派な選択です。
問題なのは、“選んでいない状態”です。
本当は結婚したい。
本当は家庭があったらいいと思う。
でも動いていない。
あるいは、
できない現実を見たくないから、「しない」と言い換えている。
ここが分かれ目です。
40代は、まだ十分に間に合う年代です。
しかし、「自然にどうにかなる」年代ではありません。
20代のように、偶然の出会いに期待する時間は減っています。
30代前半のように、選択肢が広がり続ける時期でもありません。
だからこそ、今この瞬間の姿勢が、そのまま未来になります。
もしあなたが、
・本当は結婚したい
・子どもを持つ人生を少しでも考える
・老後を一人で迎えるイメージに不安がある
そう感じるなら、やることは一つです。
動くこと。
動くといっても、いきなりプロポーズではありません。
まずは、
・自分の条件を整理する
・年齢差の現実を理解する
・子ども設計を計算する
・第三者の意見を聞く
これだけでも十分です。
40代男性の婚活は、感覚ではなく設計です。
感情ではなく、戦略です。
そして本気で動く人は、まだ結果を出せます。
結婚しない人生を選ぶなら、覚悟を持って。
結婚したいなら、戦略を持って。
どちらでもいい。
ただ、「なんとなく」は危険です。
時間は、平等ではありません。
止まっている人の前から、先に進みます。
もし今、「自分はしない派なのか、できない派なのか分からない」と感じているなら、一度整理してみてください。
第三者の視点は、思っている以上に冷静で、優しいものです。
40代は、まだ終わりではありません。
でも、先延ばしが効く年代でもありません。
選ぶのは、今です。
もし「しない」のか「できない」のか自分でも分からないなら、一度整理してみませんか。
第三者の視点は、思っているより冷静です。
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「結婚しない」のか、「結婚できない」と言いたくないだけなのか。
年齢によって、その意味は変わります。
30代女性・40代女性・35歳男性・40代男性――それぞれの現実を整理しました。
あなたの現在地に近い記事から、ぜひ読んでみてください。
▶ 30代女性編|本当に結婚しないの?それとも、できないと言いたくないだけ?
▶ 40代女性編|未婚率約2割の現実と、結婚できる人の違い
▶ 35歳男性編|分岐点で差がつく理由
▶ 40代男性編|“しない選択”と“できない現実”の違い
結婚しない人が増えている理由とは?“しない自由”と“したい気持ち”の間で



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