“合わない人”を選ばないために。結婚前にすり合わせたい価値観の話

恋愛アドバイス

最近、SNSで話題になることが増えた「家事の分担」や「育児中の夫婦のすれ違い」。
“無能の武器化”なんて言葉まで登場して、「気づいてくれない」「やってるつもりが通じない」といった声がたくさん聞こえてきます。

でも正直、それらの投稿を見ても──
「まだ結婚してないし、子どももいないし、今の自分には関係ないかも」
そう思ってしまうのは、ごく自然なこと。

私たちは、当事者になるまで“他人事”でいようとするものです。
とくに婚活中は、「まず出会うこと」「恋愛を始めること」が最優先になりがち。
けれど実際には、「どんな人を選ぶか」以上に、「どんな関係を育てられるか」が大切だと感じる瞬間が、きっとやってきます。

家事も育児も女性に負担が偏りがちなのは現実としてあるけれど、
男性だって、「時短勤務を申し出たら職場で浮くかも」といったプレッシャーの中にいます。
“やってるつもり”でも「やり方が違う」と責められて、手を引いてしまうケースだってあります。

「察してほしい」と「言ってくれなきゃわからない」。
そのどちらの側にも、“思いやっているつもり”があるからこそ、すれ違いは根深くなるのかもしれません。

「合わない人を選ばないために、何ができるだろう?」
そんな視点から、少しだけ未来の暮らしを想像してみませんか。

  1. 🧱話題になった“家事分担炎上”から見えること
    1. ⚖️ 本質は“男女”ではなく、“気づいた人が背負いがち”という構造
    2. 👀 表に出づらい“男性側の負担”があることも
    3. 🧮 積立方式の思いやりと、掛け捨て方式の思いやり
      1. ✅ 積立方式の思いやり
      2. ✅ 掛け捨て方式の思いやり
    4. 🎯 どちらも善意。だからこそすれ違う
    5. 🧭 大切なのは、“気持ちのズレ”を言葉にすること
  2. 🧱そもそも、結婚ってどんな暮らしをイメージしてる?
    1. 🛋️ 結婚は“誰と”するかと同じくらい、“どんなふうに”暮らすかが重要
    2. 👶 子どもが生まれると、さらに“役割の期待”が変わる
    3. 🤱 妻には妻の“限界”がある
    4. 🧠 それでも“変わらなかった夫”に、妻は憤る
    5. 💥 そこで“支えてくれる”どころか、変わらぬケアを求められて…
    6. 🤝「夫婦は似てくる」って、どういうこと?
  3. 🧱“他人事”の話が“自分事”に変わる瞬間
    1. 🧠 「暮らしのリアル」は、恋愛のすぐ先にある
    2. 🧩 “関係性”を選ぶことが、婚活の本質になる
    3. 💬 “やってくれてるからラッキー”は危ういし、黙って積むのも危うい
    4. 💡「私はどうありたいか」に気づくと、相手選びが変わる
    5. ✅ 関係は「わかり合うもの」ではなく「育てていくもの」
  4. 🧱炎上しないふたりになるための、価値観の確認ポイント
    1. 🗣️ 相手を知る前に、自分を知る
    2. ✅ すり合わせておきたい“価値観”のチェックポイント
      1. 🍽 食に関すること
      2. 🧹 家事・片付けに関すること
      3. 💸 お金に関すること
      4. 🧘‍♀️ メンタルの回復方法
      5. 🧒 子育てへのスタンス(考えがある場合)
    3. 💬「なんで説明しなきゃいけないの?」という怒りの正体
    4. 🕊️「我慢して合わせる」ではなく、「譲り合って心地よく暮らす」
    5. 🌏 男女の話に見えるけど、本質は“人と人”のすれ違い
  5. 🌿ふたりで暮らすって、どういうことだろう
    1. 💬「この人となら、話せるかもしれない」──その感覚を、大切に
    2. 🕊️「ひとりで整える」って、けっこう難しい
    3. 📩 ひとりじゃなくて、大丈夫です。
    4. 💌 無料相談受付中|まずは、あなたの気持ちを話してみませんか?

🧱話題になった“家事分担炎上”から見えること


SNSでは定期的に、“家庭の中のすれ違い”に関する投稿が話題になります。
最近も、「夫が料理をしない」「子育ての実質的負担が妻に偏りすぎている」といった投稿が炎上し、
“無能の武器化”という言葉とともに、さまざまな意見が飛び交っていました。

たとえば、ある投稿では、
「仕事から帰ってきた夫が、夕飯が出てくるのを当然のように待っている」
「子どもが泣いていても、妻が対応するまで自分はスマホをいじっている」
──そんな夫の態度に対し、妻が不満を抱え続けた末に爆発した経緯がつづられていました。

すると、コメント欄は瞬く間に炎上。

  • 「気づかないふりをして、何もしないのはズルい」
  • 「一緒に暮らしてるのに、なぜ“手伝う”という感覚なの?」
  • 「“やってくれてるだけありがたい”って、いつまで言えばいいの?」

一方で、擁護派の声も少なくありません。

  • 「夫にも事情があるのでは?」
  • 「仕事で疲れてるのに、そこまで求めるのは酷では?」
  • 「“ありがとう”と言わないほうが悪いのでは?」

まるで“夫婦戦争”とも言えるような意見のぶつかり合い。
ですが──本当にこの問題は、「夫が悪い」「妻が怒りすぎ」だけで片付くものなのでしょうか?


⚖️ 本質は“男女”ではなく、“気づいた人が背負いがち”という構造

多くの投稿では、女性側が「言わなくても察してよ」と感じ、
男性側が「言ってくれなきゃわからない」と困惑している構図が見られます。

ただ、ここで見落としてはならないのは、
この問題は「男女の対立」ではなく、「どちらが気づくか、どちらが我慢しているか」という構造の問題だという点です。

たとえば──

  • 洗濯物の干し方が気になる
  • ゴミ箱のゴミの量にすぐ気づく
  • 子どもの泣き声に即座に反応する

こういった“生活の中の小さな変化”に敏感な人ほど、
先に気づき、先に動き、そして結果的に負担が偏りやすくなる構造があります。

たしかに、家事や育児の負担が女性に偏りやすいという現実はあります。
そして、よく気がつく側に回ることが多く、不満を抱えるのも女性であることが多いため、
「気が利かない夫」「察してくれない男性」という構図が目立ちやすいのも確かです。

けれどそれは、あくまで“社会全体”としての傾向の話。
実際の家庭というのは、ひとつひとつが異なる“たったふたりの世界”です。
その中で、「どちらが気づきやすいか」は、性別ではなく、性格や育ち、習慣の差で生まれるものです。


👀 表に出づらい“男性側の負担”があることも

たとえば、男性のほうが衛生観念が高く、パートナーの“だらしなさ”にモヤモヤしているケースもあります。

けれど、そのような声は「細かすぎ」「潔癖すぎ」「気にしすぎ」と受け取られてしまい、
共感が得られにくく、“言ったところで通じないだろう”と黙ってしまう人も少なくないのです。

  • 「何を言っても聞いてもらえない」
  • 「言えば面倒くさいと思われそう」
  • 「俺が気にしすぎなんだろうな」

そんな風に、自分の感覚を引っ込めてしまう──
それは、“気にしすぎる自分が悪い”という空気が、誰にも見えないところで重くのしかかっているからかもしれません。


🧮 積立方式の思いやりと、掛け捨て方式の思いやり

ここでひとつの視点として、思いやりのスタイルの違いがあります。

✅ 積立方式の思いやり

  • 「私だったらこうしてほしいから」やってあげる
  • 無言でコツコツ積み上げる
  • 言葉にはしないが、“いつか伝わる”ことを信じている

→ 結果として、“思いやりの預け入れ”が積み重なり、
気づいてもらえないと**「返ってこなかった」感情**が生まれやすい。

✅ 掛け捨て方式の思いやり

  • できるときに、できることを
  • その場その場で気遣うが、継続性は意識していない
  • 「やってるつもり」「だからそれでOKでしょ?」

→ 相手の“積立”を知らず、無意識に不公平を生んでしまうことも。


🎯 どちらも善意。だからこそすれ違う

このふたつは、どちらも悪くありません。
どちらも「相手のために」という気持ちから始まっています。

だからこそ、すれ違うのです。

積立式の人は、「私はずっと気を遣ってきたのに、どうして…」と悲しくなり、
掛け捨て式の人は、「やってるつもりなのに、なぜ責められるの?」と戸惑います。

──このすれ違いは、相手の思いやりを否定しているのではなく、
“思いやりの伝え方”の違いに気づいていないだけなのかもしれません。


🧭 大切なのは、“気持ちのズレ”を言葉にすること

では、どうすればこうした構造的すれ違いを避けられるのでしょうか?

  • 「してほしいこと」は、我慢せず言葉で伝える
  • 「してくれていること」には、小さくても感謝を伝える
  • 自分がどんな思いやりのタイプか、無意識の前提を自覚しておく

──そんな小さなことが、
大きな“モヤモヤの火種”を未然に防ぐきっかけになるはずです。


次章では、「理想の相手探し」から一歩進んで、
“どんな暮らしがしたいか”をイメージすることの大切さについて、
じわじわと形を変えていく夫婦関係の現実を見つめながら掘り下げていきます。

👉 すれ違いの根本にある“構造的なズレ”については、こちらの記事も参考になります。
婚活がうまくいかない本当の理由|“選ぶ婚活”から“選ばれる婚活”への視点リセット術

🧱そもそも、結婚ってどんな暮らしをイメージしてる?


婚活をしていると、どうしても「理想の相手」に意識が向きがちです。

  • 優しい人がいい
  • 安定した職業に就いている人がいい
  • 見た目や年齢、趣味が合う人がいい

それ自体は悪いことではありません。
けれど、婚活がうまくいかない理由のひとつに、
「理想の人」は思い浮かぶのに、“どんな暮らしがしたいか”のイメージが曖昧なことがあります。


🛋️ 結婚は“誰と”するかと同じくらい、“どんなふうに”暮らすかが重要

「価値観が合う人がいい」とよく言われます。
けれどその“価値観”とは、いったい何を指しているのでしょうか。

たとえば──

  • 食事のタイミングや頻度、食の好み
  • 家事や片付けのこだわり(頻度・方法)
  • お金の使い方(貯める?使う?分ける?)
  • 休日の過ごし方(アウトドア?インドア?別行動?)
  • スキンシップや愛情表現への期待値
  • 一人時間への考え方

これらは、付き合っているときには見えにくく、
同じ屋根の下で生活を始めて初めて、じわじわと浮かび上がってくる“暮らし方の価値観”です。


👶 子どもが生まれると、さらに“役割の期待”が変わる

「二人で暮らしていた頃はうまくいっていたのに、子どもができた途端、関係が変わってしまった」──
そう語るご夫婦は、決して少なくありません。

中でもよく聞かれるのが、「彼女が変わってしまった」と戸惑う男性の声です。

子どもが生まれ、妻が四六時中育児に追われるようになると、
夫は「以前のように自分を気にかけてくれなくなった」と感じてしまうことがあります。

中には、妻の気を引こうと、無意識に“赤ちゃん返り”のような言動をしてしまう人もいます。
それは、愛情が薄れたのではなく、「自分の居場所が見えなくなった」不安の裏返しだったりもするのです。


🤱 妻には妻の“限界”がある

一方で、妻には妻の思いがあります。
妊娠・出産・育児という新たなタスクが加わり、
時間も体力も気力も削られる日々。

いっぱいいっぱいの中で、
**「せめて今の自分の状態を察してほしい」「支えてほしい」**と感じていたのは、ごく自然なことです。

ある知人の話ですが、
彼女はとても愛情深く、結婚当初は「好きだから喜ばせたい」と、
自ら進んで家事や料理、身の回りのサポートをしていたそうです。

でも、子どもが生まれた途端、その形は崩れてしまいました。

育児で自分の時間も余裕もなくなった彼女は、
「当然、夫も同じように一緒に向き合ってくれるはず」と思っていました。
なぜならそれまで、彼女は**“思いやり”を積み立ててきた**からです。

  • 自分だったらこうしてほしい
  • 喜んでもらえるなら頑張れる
  • 今は余裕があるから自分がやるね

そうやって積み重ねてきた優しさが、
“困ったときはきっと返ってくる”という、無意識の信頼を生んでいたのです。

でも、それは言葉にして伝えられていたわけではありません。


🧠 それでも“変わらなかった夫”に、妻は憤る

夫にとっては、彼女がしてくれていたことは「彼女の性格」や「家庭的なスタイル」だと思っていたのかもしれません。
あるいは──「自分のことを愛しているから尽くしてくれていた」と、無意識に受け取っていた可能性もあります。

ところが、子どもが生まれて彼女の関心が子育てに集中すると、
それまで“自分に向けられていた思いやり”が急に見えなくなり、
「自分への愛情が減ったのでは?」と寂しさを覚えてしまったとしても、無理はないのかもしれません。

けれど、妻の立場から見れば、その認識自体が“甘え”に映ることもあるのです。

「私はこんなに生活も身体も変わっているのに、
なんであなたは“変わらないまま”でいられるの?」

子どもができたのに、夫が変わらない──
これは多くの妻たちが抱える、大きな怒りの正体のひとつです。


💥 そこで“支えてくれる”どころか、変わらぬケアを求められて…

さらに話を聞けば、彼女のご主人はこう言ったそうです。

「最近冷たくなったね」
「前みたいに優しくしてくれないの?」

妻としては、「今はそれどころじゃない」「そっちが察してよ」と感じたでしょう。
自分のケアすらままならないほど逼迫している中で、さらに相手のケアまで求められたときの徒労感と怒り──
それは簡単には言葉にできるものではありません。

「支えてほしい」と願う者同士が、
互いに「気づいてよ」「私の方が大変なのに」とすれ違っていく。

そしてそれは、ただの愛情不足でも、思いやりの欠如でもなく、
お互いに“余裕がない”中で、役割を求め合いすぎてしまったことから生まれた、切ない衝突だったのです。


🤝「夫婦は似てくる」って、どういうこと?

よく「夫婦は長年一緒にいると似てくる」と言います。
それは、性格や趣味が似てくるという意味だけではなく──

日々のすり合わせや折り合いを重ねて、
お互いに少しずつ“歩調を合わせてきた結果”。

自己開示をし、相手の声を聞き、
「ここは譲れない」「ここは合わせられる」と、
ひとつずつ擦り合わせていくこと。

そうやって育てていく関係性が、
いわゆる「気が合うふたり」をつくっていくのです。

運命の相手に出会って、すべてが自然にかみ合うことを期待するのではなく──
**気が合うふたりは、「育てていくもの」**だという視点を持てると、
結婚後の“ふたりの暮らし”も、ずっとあたたかいものになっていくはずです。


こうした“家庭像のすり合わせ”がなぜ大切なのか、
そして「まだ自分には関係ない」と思っていた話題が、
どんな瞬間に“自分ごと”へと変わっていくのか──
そのリアルなきっかけを探っていきます。

👉 「そもそも結婚って本当に必要?」そんな揺らぎについて考えたい方はこちらも。

結婚しない人が増えている理由とは?“しない自由”と“したい気持ち”の間で

🧱“他人事”の話が“自分事”に変わる瞬間


こうした「家庭内のすれ違い」や「パートナーとの不公平感」に関する話題を見聞きしても、
正直なところ、「まだ自分には関係ない」と感じてきた方も多いのではないでしょうか。

自分はまだ結婚していない。
子どももいない。
家事分担や育児のリアルは、もう少し“先の話”──

そんなふうに、どこか“他人の問題”として流してきた人もいると思います。

けれど、恋愛や婚活を通して「誰かと関係を築いていく」プロセスが始まると、
ふとした場面で、その“他人事”がじわじわと“自分の話”へと輪郭を持ち始める瞬間が訪れるのです。


🧠 「暮らしのリアル」は、恋愛のすぐ先にある

婚活や交際が進んでいく中で──
ふと「この人と一緒に暮らすってどういうことなんだろう」と考えるタイミングがやってきます。

たとえば、旅行やお泊まりなど、生活時間を共有する機会。
一緒に過ごす時間が長くなると、生活のテンポやリズム、
何に気づくか・どこまで気にするか──その感覚の違いが少しずつ見えてきます。

あるいは、LINEのやり取りや日常のふとした行動で、
「自分が察してほしかったことがスルーされた」
「相手が期待してたリアクションができていなかった」
そんな“ズレ”が気になる瞬間も増えてくるかもしれません。

そして、その違和感が積み重なるにつれて、
「この人と暮らしたら、モヤモヤが増えるかも…?」という感覚が、
ようやく“現実味”を帯びてきます。


🧩 “関係性”を選ぶことが、婚活の本質になる

婚活中はどうしても、「どんな人と出会うか」が中心になります。

でも本当は、それと同じくらい──
**「どんな関係性を育てていきたいか」**を考えておくことが、
結婚後の満足度や持続力を左右します。

たとえば、「尽くしてくれる人がいい」と思っているうちはラクかもしれません。
でも、“尽くされることに無自覚”でい続けたら、
いつかその関係は、思いやりの「債務超過」状態になるかもしれません。

一方で、自分が何も言わずに思いやりを注ぐ側だったとしたら──
その思いやりが「伝わらない」「気づいてもらえない」と感じたとき、
どこかで怒りや失望が噴き出す日がくるかもしれません。


💬 “やってくれてるからラッキー”は危ういし、黙って積むのも危うい

すれ違いの始まりって、
「気づけなかった」ことよりも、
「どちらかが“当然”と思っていた」ことにあることが多いように感じます。

  • 相手がやってくれるのが“普通”だと思ってしまった
  • 自分が頑張ってることに気づいてくれて当然だと思っていた

でも実は、どちらも言語化されていない「前提のズレ」にすぎません。

そしてそのズレが日々の中で静かに蓄積されていくと、
やがて「わかってくれなかった」「気づいてくれなかった」という深い傷になるのです。


💡「私はどうありたいか」に気づくと、相手選びが変わる

だからこそ、今のうちから、
「私はどんなふうに暮らしたいと思っているか」
「私はどんなときに、すれ違いを感じやすいのか」
という視点を、少しだけ持ってみてほしいのです。

  • 疲れているときは話しかけてほしくない
  • 食事は一緒にしたい
  • 自分の気配りに気づいてもらえると嬉しい
  • 指摘より先に、まず共感がほしい

そんな小さな感覚で構いません。
でも、それを自覚しているだけで、相手とすれ違いそうなときに、「どうすり合わせるか」を考える余地が生まれます。

相手に“察してほしい”ことほど、
まずは自分が“気づいている”ことが、すれ違いを防ぐスタートラインになるのです。


✅ 関係は「わかり合うもの」ではなく「育てていくもの」

「何も言わなくても通じ合える」関係に、憧れる気持ちはよくわかります。
でも現実は──

  • 通じるときもあれば、通じないときもある
  • 理解できるときもあれば、ズレるときもある

だからこそ、関係性は「最初から噛み合う」ものではなく、
すれ違ったときにどう向き合うかで、育てていくものなのです。


まだ見ぬ誰かと「どんな人か」ばかりを探す前に──
**「私はどんな暮らし方を大切にしたいか」**に、少しだけ目を向けてみてください。

それが、“すれ違いを回避する相手選び”への、第一歩になるはずです。

👉 「まだ間に合う?」と思ったら読んでみてください。年内逆転婚のヒントはこちら。
「年内結婚、まだ間に合う!」10月〜12月は婚活ラストスパート期|今から始める“逆転婚”の秘訣

🧱炎上しないふたりになるための、価値観の確認ポイント


ここまで、「夫婦のすれ違いはなぜ起こるのか」を見てきました。

  • 気づいた人に負担が集中する構造
  • 思いやりの“通貨単位”の違い
  • 「尽くされて当たり前」になっていく危うさ
  • 結婚・育児による関係性の変化と、見えない怒り

──どれも特別な話ではなく、**誰の身にも起こりうる“すれ違いの地雷”**です。

けれど、これらのすれ違いは、完全に防げないとしても、
未然に察知し、お互いに歩み寄ることで“炎上しない関係”を育てることはできるはずです。

そのための第一歩が、「価値観の確認」。
つまり、**“私はこういう人間で、こういう暮らしが心地よい”という自己理解と、それを相手に伝えること”**です。


🗣️ 相手を知る前に、自分を知る

婚活では「相手に何を求めるか」を考える時間は多くても、
「自分がどんな価値観を持っているか」を掘り下げる機会は意外と少ないもの。

でも、関係性を築いていくうえでは──

「あなたってこういう人なんだね」と相手が理解できるように、
まず自分が「自分ってこういう人です」と言えることが大事
なんです。


✅ すり合わせておきたい“価値観”のチェックポイント

以下は、婚活中や交際初期からでも話し合いやすい、具体的な価値観の例です。
「正解」を探すのではなく、“違いに気づくためのきっかけ”として、ひとつでも意識してみてください。


🍽 食に関すること

  • 食事は毎日一緒に取りたいか、それとも自由でいいか
  • 好き嫌いやこだわりはあるか
  • 食事にかける手間や予算の考え方(自炊派?外食派?冷凍OK?)

🧹 家事・片付けに関すること

  • 散らかっていても平気なレベル/許容度の差
  • 「気づいた方がやる」ことへの合意があるか
  • そもそも家事に「正解」があると思っているか

💸 お金に関すること

  • お金は“貯める派”か“使って楽しむ派”か
  • 価値を感じるポイント(モノ/体験/時間)
  • 収入・支出の管理は共同か別々か、どう分担するか

🧘‍♀️ メンタルの回復方法

  • 疲れたとき、そっとしておいてほしいか、話を聞いてほしいか
  • 一人時間は必要か、それとも一緒にいる時間が何より癒しか

🧒 子育てへのスタンス(考えがある場合)

  • 子どもは欲しいか、何人くらいのイメージか
  • 子育て中の役割分担(自分の親世代を参考にする?)
  • 子どもとの関わり方に理想があるか(厳しく?自由に?)

これらは、付き合い始めにすべて話し合う必要はありません。
でも、「考え方が違っても、話し合って決められる」関係性を育てていけるかは、
結婚生活において非常に重要な土台になります。


💬「なんで説明しなきゃいけないの?」という怒りの正体

よくあるのが、「いちいち説明しないと伝わらないの?」「職場では察して動いてるでしょ?」という怒りの言葉。

これは、決してわがままではなく、“大切にされていないと感じた瞬間”に出る叫びです。

  • 「なんで自分ばっかり気を利かせてるの?」
  • 「どうして一番わかってほしい人がわかってくれないの?」

──こうした思いが蓄積したとき、
「いちいち言わなきゃわからないの?」というフレーズが口から出てしまうのです。

一方で、「言ってくれないと気づけない」という人がいるのも事実。
職場ではマニュアルがあるから動けても、家庭にはそうした“取扱説明書”はありません。

家庭のコミュニケーションは、“経験”と“価値観”と“文脈”が交錯する場所。
だからこそ、思っているよりずっと「言葉にすること」が大事なのです。


🕊️「我慢して合わせる」ではなく、「譲り合って心地よく暮らす」

結婚とは、どちらかが我慢して合わせるもの──
そんなイメージを持つ人もいるかもしれません。

でも、我慢と譲り合いはまったく違います。

  • 我慢=自分を押し殺して相手に合わせる
  • 譲り合い=違いを認めた上で、お互いができるところまで歩み寄る

そしてその“歩み寄り”の前提には、やはり会話と共有が必要です。

すれ違いの火種は、日常の中にひっそりと潜んでいます。
でも、「自分はこう思ってる」と伝え、「あなたはどう思う?」と尋ね合うだけで、
その多くは未然に防ぐことができるのです。


🌏 男女の話に見えるけど、本質は“人と人”のすれ違い

これまでの話は、「女性はこう思いやすく、男性はこう感じやすい」
という傾向をもとに展開してきました。

でも、よくよく考えると──
これは性別だけに起因するものではありません。

  • 察して行動してほしい人と、言われてから動く人
  • 感情を先に共有したい人と、解決策を提示したい人
  • 先に謝る人と、謝る前に沈黙する人

これらはすべて、性格・育ち・経験の違いから生まれるものです。

同性カップルでも、親子でも、ルームシェアでも、
“共に暮らす”という関係のなかで起こるすれ違いの本質は同じ。

だからこそ、相手の性別を問わず、違いを尊重し、どうやって折り合いをつけるかが、
“炎上しないふたり”を育てる鍵になるのです。


「価値観が合う人を探す」ではなく、
「価値観の違いを話せる人」を探してみてください。

その出会いは、あなたの未来をあたたかく変えていくはずです。

👉 自分らしさを“見た目”から伝えるヒントがほしい方には、こちらの記事もおすすめです。
自信ゼロでもOK!ラクしてモテるための足切り回避ファッション

🌿ふたりで暮らすって、どういうことだろう

結婚は、ゴールではありません。
誰かと共に暮らすというのは、思った以上に「日々の選択と折り合い」の連続です。

  • 何を当たり前と感じるか
  • どこまで気にするか
  • 何に価値を見出すか
  • どんな時に疲れて、どんなふうに癒されるか

そんな、ふだん言葉にしない感覚こそが、暮らしのベースになります。

そして、それらはすれ違ってもいいし、違っていてもいい。
大切なのは、“違いがあること”を前提に、話し合える関係でいられることです。


💬「この人となら、話せるかもしれない」──その感覚を、大切に

完璧に合う人を探すのではなく、
すべてを察してくれる人を待つのでもなく、

「ズレたとしても、この人とならちゃんと話せそう」

そんな風に思える関係こそが、きっと長く穏やかに続いていくのだと思います。


でも、現実には──

  • 自分の価値観をどう伝えたらいいかわからない
  • 相手にどうやって“すり合わせ”を提案すればいいの?
  • そもそも、今の自分が「どんなふうに暮らしたいのか」が曖昧…

そんな戸惑いや不安もあるかもしれません。


🕊️「ひとりで整える」って、けっこう難しい

婚活は、自分自身の内面と向き合う時間でもあります。

でも、それを全部ひとりで抱え込むのは、とても大変なこと。

どこまでが自分のわがままで、どこからが大切にしていい価値観なのか。
誰かと折り合っていくって、どういうことなのか。
「話し合える関係性」を育てるには、何を準備すればいいのか。

そうした迷いや不安を、一緒に整理する時間があっても、いいと思うのです。


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