はじめに|晴れない気持ちに、そっと傘を差すように
こんにちは。ムーヴオンブライダル広報担当です。
6月になると、梅雨入りとともに空が曇りがちになりますよね。長く続く雨、重たい空気、洗濯物が乾かない憂鬱。そんな日が続くと、自然と心もどんよりしてくる——そんな経験、ありませんか?
実は、この「季節の空気感」と「婚活の心理」は、想像以上に密接につながっています。
たとえば、いつもなら少し楽しめるはずのデートの予定にワクワクできなかったり、LINEのやりとりが妙に面倒に感じたり。誰かと会うことすら億劫で、どこか「何をしてもうまくいかない気がする」——そんなふうに感じてしまう方も、この季節には少なくありません。
その気持ちを「怠けてる」「やる気がない」と責めてしまう必要はありません。
梅雨は、気圧の変化・湿気・日照時間の減少など、体や心に影響を与える要素がとても多い時期。実際に、自律神経のバランスが崩れやすく、気分が不安定になったり、眠りが浅くなったり、なんとなく疲れやすかったりする方が増えるのもこの頃です。
その状態で無理に婚活を“頑張る”ことは、心にさらなるプレッシャーをかけてしまう原因にもなります。
けれど、何もしないままでいたら、時間だけが過ぎていくような気がして、それはそれで不安になってしまう。心が重くて進めない。でも、進まなければいけない気がする——。
そんな矛盾する気持ちに揺れるのが、6月という季節の特性なのかもしれません。
今回の記事では、「雨のように重たい心」を抱えながら婚活に向き合うあなたに向けて、
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なぜ今そんな気持ちになるのか
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そんなときに無理なくできる“整え方”
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そして、“流れに乗るためのヒント”
を、ていねいにお届けしたいと思います。
季節と心の揺らぎに優しく寄り添いながら、あなたの婚活にそっと光を差し込むような時間となりますように。
6月の空気は、心にどんな影響を与える?
梅雨時期は、気圧の低下と日照不足、そして湿気によって、私たちの身体と心に様々な影響を与えます。
とくに女性の場合、ホルモンバランスや自律神経が影響を受けやすいため、以下のような状態になりやすいとされています:
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気分の落ち込み/イライラ/情緒不安定
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睡眠の質が悪くなる(眠いのに疲れがとれない)
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なんとなく不安/決断できない/先が見えない感じがする
これらは“身体の反応”であり、“心の弱さ”ではありません。
ところが、婚活中の方は「今月中に返事を出さなきゃ」「いい人を見逃したくない」といったプレッシャーを強く抱きやすいため、こうした一時的な不調を「自分のせい」と思い込んでしまうことがあります。
ですが、6月は“無理に進める月”ではなく、
“自分の内側を整えて、再び進むための助走をつける時期”と捉えてみることが大切です。
「この時期に動いても意味がない」と思っていませんか?
6月は、活動している婚活者の動きも全体的にスローペースになります。
梅雨の天気でお見合いが延期になったり、会うこと自体が億劫になったりするため、「なんとなく今は進めなくていいかな」という空気が広がるのです。
そんな空気の中で、逆に無理に婚活を進めようとすると、
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相手の反応が鈍い
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気持ちが乗らない
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不安や焦りだけが増す
といった“空回りスパイラル”に陥りやすくなります。
その結果、
「またうまくいかなかった」
「私にはやっぱり無理なのかも」
といった自己否定につながってしまう方も。
でもそれは、「タイミングの問題」であって「あなたの問題」ではありません。
婚活にも、“波”があります。
6月は、婚活市場全体の“ゆるやかな波”に合わせて、自分自身にも「余白」を持たせてあげることが必要な時期なのです。
6月に起こりやすい“婚活思考の落とし穴”
梅雨の時期は、気分の落ち込みに加えて「思考のクセ」が強まりやすい季節でもあります。心の状態が揺らいでいるときは、普段なら気にしないようなことに引っかかったり、ネガティブな方向にばかり考えが進んでしまったりします。
特に婚活中の方は、先の見えない不安や、周囲との比較からくる焦りを感じやすく、この6月という時期には特有の「思考の落とし穴」に陥ることが少なくありません。
ここでは、そんな6月の婚活で起こりやすい3つの“思考の落とし穴”を、具体的に見ていきましょう。
1. 「また同じ失敗を繰り返すかも…」と決めつけてしまう
雨の日に気持ちが沈んでいると、過去のネガティブな経験が思い出されやすくなります。たとえば、以前の交際でうまくいかなかった記憶や、お見合いが続かなかった時期など。
「どうせまたうまくいかない」
「また傷つくのが怖い」
そんな思考がよぎると、次の行動にブレーキがかかってしまいます。
でも、その“繰り返しそうな未来”は、まだ起きていないのです。
6月は、天気と同じように気分が低空飛行になりやすいため、“まだ起きていないこと”を「確定した未来」のように錯覚してしまいがち。
そんなときは、「今は気分が落ちやすい時期だから、判断が極端になってるかも」と、いったん頭の中の“モヤ”に気づいてあげることが大切です。
2. 「こんな自分じゃ、誰にも選ばれない」と思い込む
婚活において、6月の“内省しやすさ”は、うまく使えば良い効果もあります。
けれど、その内省が「自己否定」へと傾きすぎてしまうことがあります。
たとえば、気持ちが乗らないやりとりが続いたとき、
「私って面白くないのかも」
「今さら婚活なんて、遅すぎるのかも」
そんなふうに、自分の価値そのものを下げてしまうような言葉を、自分に向けてしまうことはありませんか?
でもそれは、気圧や湿度のせいで「気持ちの切り替えがうまくいかない」だけかもしれません。
誰でも、調子のいい日と悪い日があります。
大切なのは、「その波を把握すること」であって、「波がある自分を責めること」ではないのです。
3. 周囲と比べて、自分だけ取り残されている気がする
SNSを開けば、結婚報告や旅行の写真、パートナーとの日常など、さまざまな“幸せそうな投稿”が目に入ります。
特に、梅雨のように気分が曇りがちな時期には、他人のキラキラがより強く映り、「自分は何も進んでいない」と感じてしまいやすくなります。
でも、それは“見える一面”だけの話。
誰にだって不安な時期はあり、投稿されない悩みや迷いを抱えているものです。
他人のスピードや状況と、自分を比べる必要はありません。
婚活において必要なのは、「他人より早く進むこと」ではなく、
「自分にとって本当に安心できる関係に出会うこと」。
もし今のあなたにとって、その“安心”を感じられる準備がまだ整っていないのだとしたら、
それは“止まっている”のではなく“整えている途中”なのです。
心を整えるために、6月に“今すぐできる3つのこと”
6月は、婚活が停滞しやすい季節です。けれど、停滞しているように見える時間も、実は“整える”ための大切な準備期間かもしれません。
焦って行動するのではなく、「今は心と体を整える月」として過ごしてみることで、次に動き出すときの感覚がぐっと変わってくるはずです。
ここでは、6月の“雨の日婚活”を前向きに乗り越えるために、今日からでも取り入れられる3つの整え方をご紹介します。
1. 情報を絞って「脳の湿気」を追い払う
雨が続くと、ただでさえ空気も気分も重たくなりがち。そんな中でSNSや婚活アプリを開くと、必要以上に他人の動きや“理想的な恋愛”が目に飛び込んできます。
すると、心はどんどん「自分には何が足りないのか」に意識を向けてしまい、自己肯定感を下げてしまうのです。
まずは、情報を意図的に絞ることから始めてみましょう。
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SNSチェックは1日1回、15分までと決める
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アプリの通知をオフにして、週に2日だけ開く
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見る婚活ブログやサイトも“信頼できる2つ”に絞る
頭の中に入ってくる情報を整理することで、心の中にも余白が生まれます。
雨で外に出られなくても、心の中に風通しを作ることはできるのです。
2. “しない予定”をカレンダーに入れてみる
婚活をしていると、「空いている日は誰かと会わなきゃ」「何か予定を入れないと」と思ってしまうことが多くなります。
でも6月は、体調や気分が揺らぎやすく、予定が負担になりやすい時期。
むしろ、「今日は誰にも会わない」と決めた予定を入れてみるのはいかがでしょうか。
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金曜の夜は“ひとり時間”にすると決めてしまう
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カフェで本を読むだけの日を週に1回つくる
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雨音を聴きながらお茶を飲むだけの夜を大事にする
“なにもしない予定”があると、罪悪感なく休めるようになり、結果的に気力の回復が早くなります。
予定に追われるのではなく、「予定を味方につける」工夫が、梅雨婚活を穏やかに過ごすカギです。
3. 季節の変化を「五感」で感じてみる
人は、不安や焦りが強くなると、つい“思考”ばかりを使ってしまいがちです。
けれど、心が不安定なときこそ大切なのは、思考ではなく“感覚”です。
とくに6月は、目に見える季節の変化がゆっくりで、感情が停滞しているように感じやすい時期。
だからこそ、五感を通して「今、ここにいる自分」を取り戻す時間を意識的に取り入れてみてください。
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雨音に耳を澄ます
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紫陽花の色をゆっくり眺める
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新しい香りの入浴剤を使ってみる
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手のひらであたたかいお茶を持つ感覚を楽しむ
頭で考えるのではなく、肌で感じる——。
その切り替えが、思考のモヤモヤをやわらげ、自然と心を軽くしてくれます。
雨の季節に“整える婚活”を選んだ、ある女性の物語
今回は、実際にムーヴオンブライダルで活動されていた会員様のエピソードをご紹介します。
主人公は、綾乃さん(仮名・38歳)。
事務職として勤務しながら、休日は料理や読書を楽しむ、物腰のやわらかい女性です。
真面目で一つひとつの出会いに丁寧に向き合う姿勢は、スタッフの間でもとても印象的でした。
けれど、そんな綾乃さんがふと婚活の足を止めてしまったのが、ちょうど1年前の6月。
「ちゃんとやっているはずなのに、うまくいかない」
綾乃さんがムーヴオンにご入会されたのは、その前年の秋。
冬から春にかけて数名の方とお見合いし、仮交際まで進んだ経験もありました。
でも、どの交際も「気持ちがついていかない」と感じて終了。
相手が悪いわけでもなく、自分が悪いとも思えない——それでも、うまくいかない日々に、綾乃さんは少しずつ疲れてしまっていました。
梅雨に入り、空も心もどんよりしてくる頃、彼女はこう話してくれました。
「これ以上がんばっても、意味がない気がして…」
アドバイザーとの対話で気づいた、“整える婚活”の視点
そんな綾乃さんとの面談で、私たちは「いったん、行動を減らす」ことをご提案しました。
婚活では、つい“前に進むこと”に意識が向きます。
でも、前に進もうとしてばかりだと、心のエネルギーが追いつかず、
いつの間にか「疲れていること」にすら気づけなくなってしまいます。
綾乃さんには、しばらくの間、お見合いの申し込みや受諾をストップしていただき、
その分、週に1回「自分の感覚を取り戻す」時間を持っていただくよう提案しました。
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雨の日にあえて出かけて、あじさいを見に行く
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スマホを手放して、お茶をゆっくり飲む時間を作る
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婚活アプリを削除し、相談できる人とだけつながる
一見、婚活とは無関係のように見える行動の数々。
でもそれは、「婚活のための土台を整える」時間でした。
気持ちが整ったとき、出会いを“受け取れる自分”になっていた
1ヶ月ほど“整える時間”を過ごした後、綾乃さんの表情は少しずつ柔らかくなっていきました。
言葉の端々にも、自分自身への優しさがにじむようになり、
「こんなふうに人と話すのが、久しぶりに楽しいです」と笑顔を見せてくれたのが、とても印象に残っています。
そして、梅雨明けが近づいた7月の初旬——
綾乃さんはある男性とお見合いをすることになりました。
彼は、年齢も生活スタイルも近い落ち着いた雰囲気の方で、
これまでのように「ときめき」や「高揚感」ではなく、
「自然体で会話ができる」ことに心地よさを感じたといいます。
「以前なら、“ときめきがないから違う”と思っていたかもしれません」
「でも今回は、“自分の気持ちが落ち着いているからこそ感じられる安心感”に気づけたんです」
婚活に必要なのは、“整える時間”を味方につけること
綾乃さんは、その後お相手と真剣交際へと進み、
現在は結婚に向けて前向きに話し合いを重ねていらっしゃいます。
彼女が教えてくれたのは、「出会いのチャンス」はただの偶然ではなく、
“そのチャンスを受け取れる自分”が整ったときに、自然とやってくるということ。
婚活がうまくいかないと感じるときほど、
「何かしなきゃ」と行動を増やすのではなく、
「いったん止まって、自分を整える」選択をしてみてください。
あなたの中に、まだ見つけていない出会いを“受け取る力”が眠っているかもしれません。
雨の日でも、自分らしい恋を信じていたいあなたへ
6月の雨が続く日々は、まるで自分の気持ちを映しているように感じることがあります。
どんなに頑張っても、うまくいかない気がして、
誰かの幸せがまぶしすぎて、自分だけ取り残されているように思えてしまう——
でも、そんなふうに感じてしまうのは、あなたが真剣に未来と向き合っている証です。
婚活は、ただ“結果”を追いかけるものではありません。
“どんな関係を築きたいか”“どんな自分でいたいか”を見つめ直す時間でもあります。
そして、ときには足を止めて、立ち止まった場所から心を整えていくことが、
結果としてもっとも自分らしい幸せにつながることもあるのです。
雨の中で立ち止まっているように感じてしまっても
あなたはけっして、遅れているわけでも、足りないわけでもありません。
曇った空の向こうに、ちゃんと晴れ間はあります。
今はまだ見えなくても、あなたの心が整ったとき、
その光は自然と差し込んできます。
ムーヴオンブライダルでは、そんな“動けない時期”にあるあなたにも、
焦らせることなく、気持ちに寄り添いながらサポートをしています。
大切なのは、無理に婚活を進めることではなく、
あなた自身が「このままの私でも、歩いていける」と思える状態になること。
☔️「止まる勇気」も、「進む力」も、どちらも婚活に必要なエネルギーです。
今のあなたの歩みが、
未来の穏やかな幸せへと、そっとつながっていますように。
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