それ、努力じゃなくて“力み”かもしれません
「いい出会いがほしい」
「そろそろちゃんと結婚したい」
「周りが結婚していく中で、焦らずにはいられない」
そんな思いを抱えながら、婚活に真剣に向き合ってきたあなたは、きっと“頑張り屋さん”です。
プロフィールを丁寧に書き、毎回のメッセージに気を遣い、清潔感にも気を配り、会話も盛り上げようと努力してきたはず。
でも、それだけやっているのに、どうしてうまくいかないんだろう?
なぜか距離が縮まらない。出会っても続かない。
ときに、空回りしているような感覚さえ覚える。
もしかしたらそれは、“頑張っている”のではなく、“力んでしまっている”のかもしれません。
■ 「頑張ること」自体は、悪いことじゃない
婚活において、“努力”は間違いなく必要です。
でも、努力には2種類あります。
ひとつは、自分の魅力や出会いの質を高める「前向きな努力」。
もうひとつは、不安や焦りを埋めようとする「無理な努力(=力み)」。
表面上はどちらも「頑張っているように見える」のですが、心の在り方はまったく異なります。
無理な努力を続けていると…
-
「もっとこうした方がいいのでは?」と、終わりのない改善地獄にハマる
-
「こんな自分じゃダメかも」と、自信が揺らぎ始める
-
「この人も、きっと違う」と、相手への期待や判断が厳しくなる
そんな風にして、気づけば**“自分らしさ”や“楽しむ余裕”が失われてしまう**のです。
■ 心理学でいう「過緊張状態」は魅力を曇らせる
心理学には「過緊張(オーバーアラート)」という状態があります。
これは、交感神経が過度に優位になり、心身が“戦闘モード”に入っている状態。
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無意識に相手の反応ばかり気にしてしまう
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緊張してうまく笑えない
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会話がスムーズに運ばない
-
自分の感情よりも「どう見られているか」を気にし続ける
まさに“力が入りすぎている”状態です。
そしてこの状態では、あなた本来の自然な魅力や柔らかさが伝わりにくくなってしまうのです。
相手は、緊張や焦りの空気を無意識に感じ取り、「一緒にいても落ち着かない」と感じてしまうこともあります。
■ 出会いは“準備された自分”より、“リラックスした自分”に訪れる
人とのつながりは、“余白”の中にこそ生まれます。
恋愛も、結婚も、「こうしなきゃ!」という気合からではなく、自然な流れや直感から生まれることが多いものです。
それなのに…
-
「ちゃんとしないと」「好かれないと」と自分にプレッシャーをかけすぎていないか
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「失敗しないように」と正解ばかりを探していないか
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「本気でやらなきゃ」と息苦しい婚活ルールに縛られていないか
そんな風に“完璧を求めるモード”に入ってしまうと、
出会いが“仕事”のようになり、楽しさや感情の温かさが抜け落ちてしまうのです。
■ “ゆるめる”ことで、流れが変わる理由
ここで言う「ゆるめる」とは、あきらめることではありません。
頑張りを捨てることでもありません。
それは、自分の力をいったん抜いて、“本来の自分”で人と向き合える状態を取り戻すこと。
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結果を焦らない
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自分を無理に飾らない
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相手の反応に一喜一憂しない
そんな心の余裕を取り戻すことで、あなたの中にあった“温かさ”や“素直さ”が自然と表に出てきます。
それこそが、本当に人の心を動かす魅力なのです。
■ “ゆるめる”は、あなたに戻るための行動
婚活がうまくいっていないと感じるとき、
ほとんどの人は「もっと頑張らなきゃ」とさらに力を入れようとします。
でも、そんなときこそ、立ち止まって、深呼吸して、少しだけ緩めてみてください。
“ゆるめる”という行動は、自分を甘やかすことではありません。
それは、あなたがあなたらしくあるために必要な“リセット”なのです。
“がんばり婚活”がうまくいかない理由とは?
婚活に真剣に取り組む女性ほど、「どうすればもっと良くなるか」を考え、行動を重ねています。
プロフィール写真を見直し、自己紹介文を推敲し、LINEの返し方を研究し、清潔感・礼儀・会話力——あらゆる面で“正解”に近づこうと努力する。
それはとても誠実で、素敵な姿勢です。
けれど実際のところ、「こんなに頑張っているのに、なぜかうまくいかない」と感じている方は少なくありません。
そこには、心理的な“力み”と、“本音と建前のズレ”という、見えにくい落とし穴が潜んでいます。
■ 「がんばりすぎ」は心と魅力を“硬くする”
恋愛や婚活では、「がんばれば報われる」と信じたくなるものです。
でも、こと“出会い”においては、努力の量と結果が必ずしも比例しない場面が多々あります。
それは、人間関係が「感情と空気感」によって動くものであり、がんばるほどに生まれてしまう“硬さ”や“圧”が、自然な関係構築を妨げることがあるからです。
心理学でいうところの「交感神経優位状態」が続くと、人は“過集中”になり、表情や動作にぎこちなさが出たり、呼吸が浅くなったりします。
これは自分でも気づきにくいですが、相手は無意識のうちに“緊張している”“壁を感じる”といった印象を受け取るようになります。
「好かれよう」「失敗しないように」と頑張れば頑張るほど、“素”のあなたの魅力が伝わりにくくなるのです。
■ 「良い人になろうとする努力」が距離をつくってしまうパラドックス
がんばり婚活をしている女性の多くが、知らず知らずのうちに陥っているのが、「相手にとって良い人になる努力」です。
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相手の話にしっかり反応する
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話題に気を遣い、盛り上がる話を探す
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感じよく振る舞い、印象をよくしようとする
これ自体は決して悪いことではありません。
ただし、この状態が長く続くと、自分の内面が置き去りになっていきます。
-
本当は疲れていたのに、笑顔を無理に作ってしまった
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気が乗らない相手に「いい人だから」と返事をしてしまった
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デート後、家に帰ってどっと疲れるようになってきた
こうしたサインが出始めたら要注意です。
あなたの“気遣い”はすでに、“自分の感情を抑える”努力へと変化してしまっているかもしれません。
そしてその結果、**「一緒にいて自然な自分でいられない」**という感覚が心の奥でじわじわと膨らみ、婚活そのものが息苦しくなってしまうのです。
■ 本音を出せない関係は、育たない
誰かに好かれることを意識しすぎると、“言いたいことが言えない関係”を自分でつくってしまうという問題が起こります。
たとえば…
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本当は「少し距離を置きたい」と思っていても、「嫌われたくない」から曖昧な返事をしてしまう
-
価値観の違いに気づいても、「我慢すればなんとかなるかも」と自分を説得してしまう
-
相手のペースや提案を優先し、「自分の気持ちは後回し」になることに慣れてしまう
こうして、「関係を築いているようで、実は自分を出せていない」という状態が続くと、
やがて**“感情が動かない関係”**が増えていきます。
そして、「何度会ってもときめかない」「この人といても疲れる」という違和感につながり、
最終的に「誰といても恋愛感情がわかなくなってきた」といった婚活迷子状態に陥るのです。
■ 「完璧な私」は、恋愛の邪魔をすることがある
“ちゃんとしている女性”は、男性から見ても魅力的に映ります。
でも、そこに隙がなさすぎると、「入り込む余地がない」と感じられてしまうことがあります。
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常に礼儀正しく、隙がない
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感情を表に出さず、理性的すぎる
-
相手に合わせてばかりで、自分の意志が見えない
こうしたタイプの女性は、恋愛対象として「尊敬される」けれど、「一緒にいたい」とは思われにくい傾向があります。
相手にとって、“自分らしくいられる関係”が想像しにくくなるからです。
恋愛や結婚は、生活です。
一緒にいてリラックスできるか。感情を出し合えるか。
それが何より大切なのに、「ちゃんとしなきゃ」という意識が強すぎると、“人としての魅力”が“優等生の壁”に変わってしまうのです。
■ 魅力は“抜け感”に宿る
一緒にいて「居心地がいい」と思われる人には、共通点があります。
それは、“余白”があるということ。
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話すときに少し間があっても気まずくない
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相手の言葉を引き出す「受け」の余裕がある
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自分をよく見せようとせず、「自然体」でいる空気感がある
つまり、「抜け感」や「ゆるさ」こそが、関係の安心感と信頼を育てる潤滑剤になるのです。
がんばり婚活が空回りするのは、その“余白”を失ってしまうから。
努力の方向が「正しさ」や「理想の自分」を追い求めることに偏ると、人との間に自然な呼吸が入りにくくなり、「疲れる関係」になってしまいます。
■ “がんばること”から“整えること”へ
婚活がうまくいかないと感じたとき、最初に見直してほしいのは、
「もっと頑張るべき?」ではなく、「自分の心は整っている?」という問いです。
無理に気を張っていないか。
人に合わせすぎていないか。
本音を見ないふりしていないか。
自分の心とちゃんとつながれているとき、人は無理なく魅力を発揮できます。
だからこそ、“がんばる”のではなく、“ゆるめて整える”ことが婚活成功の鍵になるのです。
“ゆるめる”とはあきらめることではない
「もう頑張らなくていいよ」
「一度、力を抜いてみよう」
そう言われたとき、多くの婚活女性は戸惑いを覚えます。
「力を抜いたら、前に進まなくなるんじゃないか」
「がんばるのをやめたら、何も変わらない気がする」
「結婚って、努力して勝ち取るものじゃないの?」
そう思ってしまうのは当然です。
婚活に真剣に取り組んでいる人ほど、「がんばること=前進」と信じているからこそ、“ゆるめる”という行動が、後退やあきらめに見えてしまうのです。
でも、ゆるめることは「何もしない」という意味ではありません。
それはむしろ、**いったん心と体を整えて、本来の自分で婚活をするための“再スタートの準備”**なのです。
■ コントロールしすぎると、出会いは遠ざかる
婚活において、理想を持つことは大切です。
どんな人と出会いたいか、どんな結婚がしたいか。
明確なビジョンがあるほど、行動にブレがなくなるというのは事実です。
でも、それが強くなりすぎると…
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理想と違う人はすぐにNG
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想定とズレる出来事に焦る
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「こうあるべき」思考が自分も相手も縛り始める
そんな風に、「自分の想定通りに物事を運ぼうとしすぎる」と、人との関係に“余白”がなくなり、出会いの可能性も閉ざされてしまうのです。
“ゆるめる”とは、このコントロール欲求を少し手放すこと。
未来を完璧にデザインしようとする力を抜いて、「こんなはずじゃなかった出会い」の中にある可能性を受け入れる力なのです。
■ 思い通りにならなかった出会いこそが、人生を変えることもある
理想の条件にピッタリの相手に出会ったのに、話してみると心が動かなかった。
逆に、「たまたま参加した会で、全然タイプじゃないと思っていた人と、妙に会話が合った」。
こういった“想定外の出来事”から始まるご縁は、実はとても多いのです。
でも、頭で「理想の人」を固めていると、この予想外の出会いに目を向ける余裕がありません。
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初対面でピンとこなかったから、次に進まなかった
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条件が少し足りないから、会う前に候補から外した
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自分がコントロールできない展開に不安を感じて引いてしまった
もし、こうした判断を繰り返しているなら、出会いの幅がどんどん狭くなっているかもしれません。
“ゆるめる”とは、この「自分の基準で切り捨てていたご縁」に、もう一度チャンスを与えるための心の姿勢でもあるのです。
■ “ゆるめる”ことで、自分が見えてくる
頑張る婚活を続けていると、次第に「相手にどう見られるか」が気になりすぎて、
自分の本音がどこにあるのかわからなくなることがあります。
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この人が気になるのか、それとも“条件が良いから”なのか
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楽しかったのは会話なのか、それとも「いいねが来たこと」による高揚感なのか
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今この人とやり取りしているのは、「期待」からか「執着」からか
力を入れた状態では、こうした“微細な気持ちの揺れ”をキャッチしにくくなります。
“ゆるめる”とは、外に向いていたアンテナを、いったん内側に戻すこと。
深呼吸をして、「私は本当はどうしたいんだろう?」と、素直に問いかける時間をつくること。
恋愛も結婚も、自分の感情とつながっていなければ、納得のいく選択にはなりません。
自分の声が聞こえるようになったとき、自然と「選びたい人」が見えてくるのです。
■ “ゆるめる”ことは、相手との関係性も変える
がんばり婚活をしているときのコミュニケーションは、どこか“評価されること”を意識した会話になりがちです。
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相手の趣味に合わせて、無理して興味を持つ
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知的に見えるように、会話を選んでしまう
-
質問に対して模範的な答えを返してしまう
こうしたやりとりは、相手との距離感を縮めるというより、“表面的な好印象”を演出しているにすぎません。
一見会話が弾んでいるように見えても、「その人と一緒にいたい」と感じる“感覚の交差”は起こっていないのです。
“ゆるめる”と、会話の空気が変わります。
無理に合わせず、反射的に応えず、沈黙も受け入れられるようになる。
そうすると、相手もまた「ちゃんと話をしていいんだ」と感じ、深い会話が生まれやすくなるのです。
出会いの質を変えるのは、見た目やスペックではなく、**心の余裕が生み出す“関係の温度”**です。
■ ゆるめることは、「委ねる力」を育てる
人生は、自分の思い通りにいかないことの連続です。
結婚もまた、予定通りに進むものではなく、時には迷いやすれ違いも含んだ“生きた関係”です。
だからこそ、「信頼して委ねる力」が必要になります。
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自分をよく見せなくても、受け入れてくれるかどうか
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完璧じゃない姿をさらけ出せるか
-
期待通りにいかなくても、対話しながら軌道修正できるか
これらはすべて、“力を抜いて相手に委ねる勇気”から始まります。
そしてその力は、がむしゃらに頑張るだけでは育ちません。
一度ゆるめて、心を整えることで初めて育まれていくのです。
心と体をゆるめる3つのアプローチ(心理+行動)
「ゆるめることが大切」とわかっていても、実際にどうすればいいのか、迷ってしまうことはありませんか?
気持ちを切り替えようと思っても、頭では考えすぎてしまう。
「休む」と決めても、スマホで婚活情報を無意識に見てしまう——。
“がんばる癖”がついている人にとって、ただ「休んで」と言われても、それ自体が難しいこと。
だからこそ大切なのは、心と体の両方からアプローチすることです。
ここでは、婚活に疲れを感じたときに取り入れてほしい「ゆるめる習慣」を3つご紹介します。
どれも今日から始められる、やさしい方法です。
① 情報との距離を取る:「見る」時間を制限するデトックス習慣
婚活疲れの大きな原因のひとつに、「情報の多さ」があります。
SNSや婚活アプリ、まとめサイト、婚活成功者の体験談、YouTube…
一見「学び」になりそうな情報も、摂りすぎれば**“不安と比較”の種**になります。
-
「この人はもう結婚してるのに、自分はまだ…」
-
「理想の条件に合う人って、もうどこにもいないのかも」
-
「こうしないと成婚できない」と焦りだけが募る
情報は便利ですが、“必要なときに、必要なだけ”で十分です。
むしろ、今の自分の感覚が整っていないときに過剰にインプットをすると、軸がブレてしまいがち。
おすすめなのは、「意識的に情報のシャワーを止める時間」をつくること。
できることの例:
-
1日の中で「婚活情報を見ない時間帯」を決める(たとえば20時以降はスマホ断ち)
-
休日のどちらかは婚活関連アプリをアンインストールしてみる(再DLしてもOK)
-
SNSを開く前に「これは今、自分に必要な情報?」と1秒自問する習慣をつける
情報を断つことで、「本当はどうしたい?」という内なる声が聞こえやすくなります。
これは、“自分に戻る”ためのデジタルデトックスなのです。
② 呼吸と身体感覚に意識を向ける:1日5分のマインドフルネス
婚活で悩んでいるとき、心はいつも「未来」と「他人」に向いています。
「この人ともう一度会えるかな」
「自分の印象はどうだっただろう」
「このまま婚活が長引いたらどうしよう」
未来の不安、他人の評価——この2つに心を占領されると、今ここにある“安心”や“気持ちよさ”を感じる力が弱まってしまいます。
そんなときに効果的なのが、「マインドフルネス」と呼ばれる実践法。
簡単にいえば、「今この瞬間の身体感覚に集中することで、心を整える方法」です。
やり方はとてもシンプル:
-
深くゆっくりとした呼吸を3回
-
背中、肩、腰、お腹…体のどこかに意識を向ける
-
「今ここで感じていること」に注意を向けて、ただ観察する
たったこれだけでも、心拍が落ち着き、不安の渦から少し距離を取ることができます。
これは「何かを考えない」トレーニングではなく、“今ここ”の自分と再接続する時間です。
1日5分でも、続けるうちに“焦って選ばない感覚”や“感情の余白”が戻ってきます。
③ 「今ある幸せ」に気づく:恋愛以外の自己肯定を育てる
婚活がうまくいかないとき、「自分には魅力がないのでは」「このままひとりかも…」と、極端な自己否定に陥ってしまうことがあります。
でもそれは、“今ここにある幸せ”が見えなくなっている状態です。
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美味しいご飯を食べたとき
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気の合う友人と笑い合った時間
-
静かな休日に好きな音楽を聴いた瞬間
こうした一つひとつの“満たされている感覚”は、恋愛とは別のところに存在しています。
そして、これをちゃんと感じ取れているとき、人は自然と魅力的になり、自分にも優しくなれるのです。
婚活だけが自己価値の指標になってしまうと、うまくいかない時期は「全否定」になってしまいます。
でも、“自分を認められる軸”を複数持っていれば、恋愛が一時的に停滞しても心は崩れません。
今日からできること:
-
1日1つ「よかったこと日記」を書く
-
あえて婚活とは関係ない趣味や学びに時間を使う
-
他者とのつながり(家族・友人)を「安心の土台」として意識する
恋愛・婚活は、人生の中のひとつのチャプターにすぎません。
だからこそ、「私は恋愛以外にも、こんなに幸せを感じられる人なんだ」と実感することが、“ゆるめる心”を育ててくれるのです。
心と体は、つながっています。
疲れているのに走り続けようとしても、望む場所にはたどり着けません。
でも、自分を整える小さな習慣を積み重ねることで、再び“心から人と向き合える状態”に戻ることができます。
ゆるめることは、何もしないことではなく、「自分に戻るための準備」です。
頑張るよりも、整える。
外に求めるより、自分の心を耕す。
その先に、あたたかく穏やかなご縁が、ふっと訪れるようになるのです。
“ゆるめる婚活”に変えた女性の実例
「努力すればきっと報われる」
そう信じて真剣に婚活してきた彼女が、ある日ふと立ち止まりました。
それは、努力に疲れ果てたからではなく、自分自身を見失いかけたことに気づいたから——。
ここでは、ムーヴオンブライダルで実際に成婚につながった30代後半女性の変化の軌跡をご紹介します。
■ 自分磨きに必死だった日々。「頑張ってるのに、なぜ?」
美紀さん(仮名・当時38歳)は、会社員として日々忙しく働く一方で、
休日は婚活アプリのメッセージ対応やお見合い、セミナー受講などに全力を注いでいました。
「年齢的に厳しくなる前に、早く結果を出したい」
「後悔しないように、できることは全部やろう」
そう思って、外見磨きも会話力アップも、とにかく全方位で“努力”してきた彼女。
プロフィール写真はプロに依頼し、服装も毎回コーディネートを変え、
LINEの文面には、いつも「正解」を求めていたといいます。
でも、そんな努力にもかかわらず、出会いは続いても「交際継続には至らない」ことが続きました。
「どの人も悪くないんです。でも、私が“この人と一緒にいたい”と思える感覚が湧いてこないんです」
「もう、自分の感情が麻痺してるのかもって…」
そう語る美紀さんの表情は、疲労と混乱に満ちていました。
■ きっかけは、カウンセラーとの何気ないやり取り
ある日、彼女がぽつりとこうこぼしました。
「最近、自分が何のために婚活してるのか、わからなくなってきました」
「“頑張る”って、なんなんでしょうね…」
この言葉をきっかけに、担当カウンセラーとの面談で、彼女の“がんばり癖”についてゆっくりと整理する時間が始まりました。
「頑張ること自体は素晴らしいこと。でも、今の美紀さんの“頑張り”は、
誰かに好かれるための戦いになっていませんか?」
この問いに、彼女はハッとした表情を見せました。
「誰かに嫌われたくない」「好印象を残さなきゃ」「失敗したくない」
それが、彼女の婚活の原動力になっていたのです。
それは、強さではなく“防衛”でした。
本当の意味で、誰かと心から向き合う余裕がなかったことに、彼女は初めて気づきました。
■ 「やめる」ではなく「ゆるめる」——1ヶ月の婚活休憩
そこから彼女は、思い切って1ヶ月間、婚活を休む決断をしました。
アプリは一時削除。SNSも見ない。
空いた時間で好きな音楽を聴いたり、近所のカフェで読書したり。
何気ない時間を“誰かの目”ではなく、“自分の感覚”で過ごすようになりました。
最初は落ち着かなかったそうです。
「こんなことしてていいの?」という不安が、何度もよぎったと言います。
でも2週間も経つ頃には、「あれ?婚活してないのに、毎日が穏やか」と感じるようになりました。
そして、自分が本当に“何に疲れていたか”が、ようやく明確になってきたのです。
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常に誰かに好かれようとしていたこと
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自分の感情より、“評価される答え”を優先していたこと
-
理想通りの展開を追い求め、現実にがっかりしていたこと
それに気づいたとき、美紀さんは「自分自身をとても窮屈にしていた」と語りました。
■ 「自然体でいられるか」を軸にした再スタート
1ヶ月後、美紀さんは再び婚活を再開。
でも、そのスタンスは明らかに変わっていました。
-
無理にいい印象を残そうとしない
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会って話したときの「気楽さ」や「笑える感覚」を大切にする
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自分の感情に素直になり、「楽しくなければ、もう会わない」と決める
そして再開からわずか2ヶ月後、彼女は現在のパートナーと出会います。
第一印象は「どこか懐かしくて、力を抜いて話せる人」。
特別なスペックがあったわけでも、劇的な展開があったわけでもない。
でも、不思議と「また会いたいな」と思える人だったそうです。
その感覚こそが、“がんばる婚活”では見逃してきた“心の声”だったのでしょう。
彼女は今、穏やかに交際を続けながら、成婚を視野に進んでいます。
■ 「出会い」は、整った自分に引き寄せられる
美紀さんが「ゆるめる」ことを選んだことで変わったのは、出会いそのものではありません。
自分の“感じ方”と“選び方”が変わったことが、出会いの質を変えたのです。
-
自分が“無理なく心地よくいられること”を軸にした
-
他人の評価ではなく、自分の感覚を信じるようになった
-
結婚という結果だけでなく、「誰とどう生きていきたいか」に意識が向いた
その変化が、彼女を「ちゃんとした人」から、「一緒に歩みたい人」へと変えていったのです。
“ゆるめる婚活”は、なにもしない婚活ではありません。
自分にとって大切なものを見極め、焦らず、無理なく、整った心で人と向き合う婚活です。
それができたとき、人生の歯車が静かに、でも確かに回り始めるのです。
“ゆるめる”ことが味方になる理由
婚活がうまくいかないとき、
「もっと頑張らなきゃ」
「何か足りないんじゃないか」
「もっと理想に近づかないと…」
そんな風に、自分にムチを打つような気持ちになることがあります。
それは真剣に婚活と向き合っている証でもありますが、同時に**自分を追い詰めてしまう“力みのループ”**に入っているサインかもしれません。
努力しているのに、なぜか前に進まない。
丁寧に向き合っているのに、誰とも深まらない。
そんなときは、たいてい心と体が「もう少し力を抜いて」と教えてくれているのです。
がんばることは悪くない。
でも、“がんばり方”を間違えると、本来の魅力も感情も、置き去りになってしまいます。
■ 自分らしさは、頑張って出すものじゃない
恋愛も婚活も、最終的には「誰と一緒にいて、心が安らぐか」という関係性の問題です。
-
無理して明るくふるまう
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相手に気を遣いすぎて、自分の意見を言えない
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どう思われているかばかりが気になって、素の感情を抑えてしまう
こうした状態では、どんなにたくさん出会っても、どこか“心の距離”が残り続けます。
だからこそ大切なのは、自分を取り戻すこと。
もっと言えば、「本当は、こうしたかったんだ」と気づける余白をつくること。
“ゆるめる”という行為は、そのための優しい選択なのです。
■ あなたを疲れさせるのは「婚活」ではなく、「力の入れ方」
婚活を通して、何度も落ち込んだり、誰かとすれ違ったり、
期待した分だけがっかりしたり。
その積み重ねで、「もう誰とも向き合えないかもしれない」と感じる日もあるでしょう。
でも、それは「婚活に向いてない」からではありません。
むしろ、あなたがちゃんと向き合ってきたからこそ感じる疲れです。
その疲れを無視して突き進むよりも、
いったん立ち止まり、整えて、心を緩めることの方が、ずっと遠くまで進める近道になる。
まるで長距離を走るランナーが、水を飲んで呼吸を整えるように。
婚活もまた、ただ走り続けることだけが“頑張る”ではないのです。
■ “ゆるめる”ことから始まる、あなたらしい婚活
頑張ることに疲れたときこそ、婚活のターニングポイントです。
「何もしない」ではなく、「自分らしくいられる状態をつくる」という方向への転換。
-
情報を減らす
-
頭ではなく、感覚で人と向き合ってみる
-
恋愛以外の幸せも認めてあげる
そうやって“整ったあなた”が、また誰かと出会ったとき、
その関係はきっと、これまでと違った空気をまとっているはずです。
焦らず、比べず、自分の心を尊重する。
そんな婚活ができたとき、はじめて「本当に一緒に歩める人」が見えてくるのです。
■ ムーヴオンブライダルでは、“がんばりすぎた心”を癒す場所を用意しています
私たちは、恋愛や結婚を「戦うもの」とは考えていません。
ましてや、「完璧な自分を演じなければ選ばれない」なんて思ってほしくないのです。
ムーヴオンブライダルが目指すのは、その人らしさを整える場所。
一緒に立ち止まり、一緒に心の癖をほぐしながら、
「本当に心が動く出会い」にたどり着く道をつくっていくことです。
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頑張りすぎて疲れてしまった方
-
自分らしさがわからなくなってしまった方
-
もう一度、前向きに人と向き合ってみたい方
そんな方のために、カウンセリングやサポートをご用意しています。
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